解体・改修に伴う石綿(アスベスト)含有調査

建物の解体・改修時の石綿調査が義務化されています。
2022年4月1日より、建物の解体・改修、設備工事を行う際には 事前の石綿(アスベスト)調査が義務化されています。
対象となるのは下記の通りです。
先日、実際に行われたサンプリング調査の様子を見て頂きましょう。
石綿調査サンプリング採取
石綿(アスベスト)というと、みなさんは柱等に噴き付けられた ものをイメージされる方が多いと思いますが、 接着剤や建材の中に石綿が使われている場合があります。
★洗面所換気扇の天井クロス採取の様子
★お手洗いの床材(クッションフロア)採取の様子
★LDKの壁紙クロス採取の様子
これらのサンプルを元に石綿(アスベスト)が含有しているか分析を行います。
石綿(アスベスト)にも種類があります。
石綿にも使われ方は様々あります。 皆さんがイメージする吹付け材の石綿はレベル1となり、 建物全体に養生をし、石綿が飛散しないよう陰圧し作業を行わなくては いけないなど、厳格な管理の下作業を行わなければなりません。
ただし、最近までの建物であっても建材や接着剤に石綿が含有している場合が あり、それらはレベル3に該当します。
レベル3の石綿(アスベスト)の含有が認められたら…
今回、調査した物件では石綿(アスベスト)は検出されませんでしたが、 過去にレベル3の石綿(アスベスト)が検出された事があります。
上記3の浴室天井のパネルから石綿(アスベスト)が検出されました。
レベル3の石綿(アスベスト)が検出された場合 ①解体作業場の養生(周囲を養生材で囲い、開口部を塞ぐ) ②湿潤化(飛散防止のため) ③除去作業(できるだけ原形のまま、できるだけ手作業で) 上記を守った上で、現場で粉砕せず、できるだけ原形のまま撤去が可能になります。
石綿(アスベスト)はいつ頃まで使われていたのか
みなさんの思い浮かべる吹付け材として使われた石綿は1989年に製造が中止されています。
また、保温材は1987年まで製造、断熱材は1983年まで製造、 耐火被覆材は2004年まで製造されておりました。 なお、アスベスト含有の建材は2004~2006年頃まで製造されておりましたので、 最近まで建材としては使用されており、 解体・改修工事の際のアスベスト含有調査が義務化されております。
Iseda
神奈川県出身 入社2008年 約12年間の賃貸管理営業担当としてオーナー様と一緒に空室対策や賃貸経営のサポートを推進。2020年には工事部署で本格的にリノベーションの企画立案を手掛け、物件力向上と物件再生に邁進しています。
趣味:ゴルフ、ロードバイク、愛車の手入れ(旧車乗りです)。
資格:賃貸不動産経営管理士・相続支援コンサルタント 等