中途半端なリノベーションから心機一転フルリノベーション!

築38年の賃貸マンション ご相談のきっかけ
横浜市青葉区。東急田園都市線「たまプラーザ駅」「あざみ野駅」からバスで十数分の閑静な住宅街にある賃貸マンション。
一昨年、建物所有者様から「現在の管理会社がきちんと募集をせず数年間空室になったままで困っている」とのご相談をいただきました。
その後当社で全部屋をサブリース(一括借り上げ)をさせて頂く事になり、今回、前管理会社がリフォームをしたお部屋の退去があり、当社で大規模リノベーションを実施する事になりました。
付加価値を高めるため、デザイン性のあるお部屋で差別化を図り、現在のニーズに合ったお部屋作りを行いました。
施工前
前管理会社で、数年前に間取り変更やリノベーション工事をされていたようですが・・・
カウンターキッチン化したもののビルトインコンロを付けず古いものを再利用したり 玄関の靴棚のフィルムが色違いであったり・・・
和室を洋室化し、DKとを繋ぎ広いLDKにしたものの、窓の木枠や巾木は古いまま、 元々和室だった天井の木枠処理をせず、LDKにしたものの謎の木枠が残ったまま…
和室だった部屋を洋室化したものの、押入れの引違い戸は白いものに交換されているが、 天袋はグレー色のフィルムを貼り、全く色が合っていない他 押入れ内も白い板を貼っただけの中途半端な状態でした。
正直、コンセプトの無い中途半端なリフォームをされている状況でした。
施工中
今回は、最初に室内を解体しスケルトン状態にし、給水管も新しいものに引き直しました。
築年数が経過した物件では通常では見えない部分の放置が後になり影響が大きいからです。
特に給水管や排水管等の劣化は、水圧による管の破裂や水漏れのリスクがあり、階下漏水や木部や鉄部の腐食にも繋がる可能性があります。
また、補修するためにせっかく綺麗になったお部屋の床や壁を壊さざるを得ず、結果再び高額な補修費用が発生してしまう事もあり、それらのリスク回避のため今回は、スケルトン状態にした上で、給水管を全て新しいものに引き直しました。
床は段差を解消し給排水管が通しやすく点検もしやすい置床工法で施工。
今回はアルミ枠で室内を施工し隣のお部屋への音漏れを軽減させる遮音シートを入れ、壁となる部分への断熱材もきちんと入れていきます。
施工後
今回は、木の風合いを感じ、お部屋が癒しの場になるイメージしデザインを行いました。
LDKは全体的に落ち着いた雰囲気となりました。
このような奥行きのあるLDKの場合、天井の壁紙を全て白にするより、このような木目のアクセントを入れる事でお部屋自体が締まった感じになります。
LDK横にあった洋室は、押入れの一部をクローゼット化し、落ち着いたグレー系の壁紙で仕上げました。
水回りも今回の施工で一新しました。
キッチンはカウンタータイプの部屋に調和した配色のシステムキッチン。
洗面台も交換し、洗濯機置き場上部のデッドスペースには可動棚を設置。
浴室は、換気乾燥機付きのユニットバスに交換(給湯器も同時交換)。
トイレは、便座本体を交換し、奥にはアクセント壁紙を配し、タオル掛けやペーパーホルダーも一新。
施工前と施工後を見比べてみると・・・
今回は玄関ドアを開けた瞬間からリノベーションを実感できるような工夫を行いました。
詳しくはこの後のポイントでご紹介しますが、お部屋だけでなく水回りにもこだわり、デザイン性と生活スタイルの調和を意識しました。
この場所が、入居される方の癒しの空間になって頂けたら幸いです。
今回のポイント
【ポイント1】玄関とトイレには彩りと華麗な空間作りのエコカラット
今回、当社では2度目となる「エコカラット」というものを玄関とトイレに設置。
このお洒落なデザインのタイル。
調湿や消臭の効果もあり玄関やトイレに設置するにはピッタリ。
デザインもたくさんありますが、今回はお部屋の雰囲気に調和したものを選びました。
詳しい施工方法等は下記をクリック↓
【ポイント2】細長いLDKのネガを解消するバーチカルブラインド
今回のお部屋は奥行きの長いLDKということもあり、キッチンとダイニング部分とリビング部分との間にバーチカルブラインドを設置。
これにより、部屋を暗くすることなく、エアコンの効率化を図ったり、食事スペースとリビング部分を容易に仕切る事ができます。
過去の施工事例は下記をクリック↓
【ポイント3】収納であった部分を活用した折り畳みワークデスク
元々押入れであったお部屋の収納部分の一部を利用し、ワークスペースを設置。
折り畳み式のワークデスクとする事で、書斎のようなスペースを確保したほか、目隠しのロールスクリーンを設置する事で、収納でも活用が可能です。
過去の施工事例は下記をクリック↓
最後に
近年、築年数の経過した賃貸物件のリノベーションがブームになっています。
空室対策のリノベーションにも様々なパターンがあります。
設備などはそのままに壁紙や床材を貼り替える軽微なものから、設備も一新しほぼ新築に近い改修まで多岐にわたります。
今回のお部屋は、過去に前の管理会社にて間取り変更等のリノベーションを施工しておりますが、中途半端な施工の場合には未施工の古い部分が余計に目立ち、せっかく費用をかけたのに仕上がりが不十分な場合が多く発生します。
確かに費用面での負担等で全ての施工ができない場合はあるとは思いますが、物件の立地、入居者動向、現状家賃からのアップ率、物件の現状等、複合的な要素を組み込み、その物件に見合った内容のリノベーション工事を進めて行くことが大事になります。
物件をお持ちでリノベーションをお考えのオーナー様でどのように進めて行けば良いかお悩みでしたら、ぜひお気軽に我々にご相談下さい。
Renotta(リノッタ)。それはリフォームで補修を加えるやり方ではなく
リノベーションの力で、劇的に付加価値を高まる、総合ソリューションサービス。
<一戸一絵>の精神で、ひと部屋ひと部屋の価値を最大化します。
入居者に強く愛されるブランドに進化させることで、
たいせつな土地・マンションを、次世代へ受け継いでいきます。
当社はリノベーションブランドFC「Renotta」に加盟しています。
Iseda
神奈川県出身 入社2008年 約12年間の賃貸管理営業担当としてオーナー様と一緒に空室対策や賃貸経営のサポートを推進。2020年には工事部署で本格的にリノベーションの企画立案を手掛け、物件力向上と物件再生に邁進しています。
趣味:ゴルフ、ロードバイク、愛車の手入れ(旧車乗りです)。
資格:賃貸不動産経営管理士・相続支援コンサルタント 等